レバレッジの仕組み
FXの特徴は、少ない資金でその何倍もの取引ができ、大きな利益が狙えること。
これを可能にしているのが、「レバレッジ」です。
レバレッジとはどういうものか、その仕組み解説します。
① 「証拠金」は、FX取引に必要な担保
FX取引で外貨を売買する場合、取引に必要な資金を全額用意しなくても、担保としてFX会社に預けるお金があればいいのです。
この担保となるお金が「証拠金」です。
担保金額の数倍~数十倍の金額で取引できるのがFX。
「レバレッジ」が、それを可能にしています。
レバレッジとは「証拠金の何倍で取引をしているか」という取引倍率です。
レバレッジが10倍なら、証拠金の10倍の額の外貨を取引できます。
② 少額資金でも大きな利益を狙える
外貨預金とFX取引の例で、証拠金取引のメリットをお話ししましょう。
1米ドル=100円のとき、今後円安ドル高になると考えて米ドルを購入。
その後1米ドル=105円に。
外貨預金なら、1万米ドルを購入するのに必要な資金は100万円です。
それが105万円分になったので、為替差益は5万円、利益率は約5%となります。
FXでは、100円のとき、10倍のレバレッジで1万米ドルを買うと、投資資金は証拠金として預けた10万円だけなので、10万円の元手で5万円の利益を得たことになり、利益率は50%にもなります。
少ない証拠金でも大きな額の取引ができるのが、FX取引の特徴であり、魅力です。
③ レバレッジで、利益も損失も増える
扱える外貨額が増えると得られる利益も増えますが、反対に損をしたときの金額も増えます。
相場の急変時などには、預けた証拠金の額以上の損失が発生するリスクがあります。
先はどの例とは逆に、5万円を損すると、その分か引かれて証拠金は、10万円から5万円に。
取引できる外貨額も100万円分から50万円分になってしまいます。
もし損失後も100万円分の取引を続けるなら、不足した証拠金を追加しなくてはなりません。
証拠金が一定の割合以下まで減少すると、口座のすべての外貨が強制的に決済(ロスカット)される仕組みがあります。